宗派について

天台宗

天台宗は日本の仏教の総元のような宗派です。日本の代表的仏教宗派の教えが一つになって「天台宗」を構成しています。密教・禅・西方極楽浄土と総合仏教的な宗派です。天台宗総本山延暦寺からいろいろな名僧が生まれています。
開祖は伝教大師 最澄。経典は法華経・阿弥陀経・大日経・梵網菩薩戒経などです。
各寺院の御本尊は金剛界・胎蔵界曼荼羅に含まれるすべての諸仏・諸菩薩・諸明王・諸天となります。お唱えする文句は南無妙法蓮華経・南無阿弥陀仏の両方が読まれます。墓所については、数は少ないですが、新規募集をしている寺もあります。門跡寺院では納骨堂もあります。

本山修験宗

日本の修験道の中心寺院の1つである聖護院を総本山とする宗派で天台寺門宗から1957年に独立して設立した宗派です。山岳崇拝の精神を基とし、厳しい山々で修行し、困苦を忍び、心身を修練し、悟りを開いて仏果を得る、という出家・在家を問わない菩薩道、即身即仏を実修する日本古来の宗教です。
お経は法華経(妙法蓮華経)・不動経(稽首聖無動大威怒王秘密陀羅尼経)・般若経・錫杖経(得道梯橙錫杖経)を読みます。法華懺法や例時作法(阿弥陀経)も読みます。ご本尊は智証大師作不動明王二体、智証大師坐像です。
鞍馬弘教 鞍馬弘教は、鞍馬寺貫主信楽香雲が昭和22年10月に天台宗より独立して立てた天台宗系の新宗教教団。後に宗教法人として認可されました。千手観音、毘沙門天、魔王尊の三尊を「尊天」として尊崇します。総本山は鞍馬寺。

圓浄宗

比叡山延暦寺の中興の祖である良源(元三大師、慈恵大師)により天慶元年(938年)に京都の北山に創建。寛元元年(1243年)に法然の弟子である覚瑜 が船岡山の南麓に再興、中国の廬山にならい廬山天台講寺と号した。
廬山寺(ろざんじ)が本山。廬山天台講寺と称する。紫式部の邸宅跡として知られる。本尊は阿弥陀如来。

真言宗

密教で有名です。歴史は平安時代に弘法大師 空海が唐に渡り、日本に伝えました。後に真言宗各派は独立し、「高野山真言宗」「東寺真言宗」「真言宗智山派」「真言宗豊山派」等その他多くの宗派に分かれています。ご本尊は大日如来。経典は大日経・金剛頂経などです。弘法さんで有名な東寺の立体曼陀羅は一見の価値ありです。総本山は高野山金剛峯寺となります。
京都は真言宗の発祥地でもあるため、有名な観光寺院もたくさんあります。総本山・大本山・別格本山もあり、また多くの塔頭・末寺もたくさんあります。墓所は少ないですが、古いところが多いです。

臨済宗

栄西が1191年に日本に初めて伝えた禅宗の一派。禅宗とはもっぱら座禅を修行し、内観・自省によって心性の本源を悟ろうとする宗門とされます。宗祖は臨済義玄であり、栄西は日本での開祖とされます。ご本尊は釈迦牟尼仏。経典は般若心経、大悲呪、観音経など。
京都には大本山がたくさんあり、また多くの塔頭・末寺もたくさんあります。観光寺院で有名な所も多く、結果、格式の高いところも多いです。
墓地に関しては歴史があるところが多く、程度のいい所が多いです。いい墓所がたくさん残っています。ほとんどが本山の塔頭にお墓が残っています。

日蓮宗

日蓮宗とは、鎌倉時代に日蓮の教義を宗とする仏教の一派です。日蓮正宗とは違います。「妙法蓮華経」こそ釈迦が衆生救済の為に説いた真実の教えとされます。ご本尊は宗派によって相当異なります。久遠実成本師釈迦牟尼佛とされますが、大曼荼羅でもあります。経典は妙法蓮華経。
京都にも各分派の大本山・本山もあり、その末寺も多いです。墓地は多く見つけやすいです。そのお寺様により程度の差があります。

黄檗宗

中国からの渡来僧侶・隠元隆琦が宗祖の禅宗の一派です。隠元の禅は臨済禅であり中国で臨済宗の一派にすぎなかったが、日本では黄檗山の禅が念仏禅の禅風をかかげ,臨済宗と分離し一宗を形成した。
総本山は黄檗山万福寺(宇治市)であり、特定の本尊はありません。有縁の仏を安置します。
京都府宇治市にはJR・私鉄京阪も入り込んでおり、各黄檗駅もあるため駅から近いと人気のある墓所があります。また中の塔頭も一部墓地の新規申し込みを募集しています。

曹洞宗

道元禅師が正伝の仏法を中国から日本に伝えた禅宗の一派です。只管打坐(余念を交えず、ただひたすら座禅すること)を特徴とします。本山は永平寺(福井県)・総持寺(横浜市鶴見区)、ご本尊は釈尊。
お題目は南無釈迦牟尼仏で、よく読まれる経典『正法眼蔵』です。
京都では末寺が少ないため、墓所についても不明な部分が多いです。しかし、一部募集も出ているところもあります。

浄土宗

法然が開いた浄土系の宗派。教義は専修念仏を中心とします。「南無阿弥陀仏」という他力念仏によって極楽に往生できるとする仏教の宗派です。本尊は阿弥陀如来。京都東山区の知恩院に総本山を置きます。
京都には総本山もあり、その大本山・塔頭・末寺の数も数百を超えます。総本山にもお墓があり、各大本山にも環境のいい墓地がたくさんあります。末寺の小規模な墓所については、数多くあります。

浄土真宗

親鸞の教えをもとにした浄土系の宗派。日本で最大数の信者を持っています。阿弥陀如来の本願力を信じることで往生するという絶対他力の立場をとる。経典は観無量寿経、無量寿経、阿弥陀経(浄土三部経)が唱えられます。
大きく、西本願寺派(通称:お西さん)と東本願寺派(通称:お東さん)に分かれます。
お墓については西本願寺には大谷本廟・東本願寺には大谷祖廟の大規模墓地があり、末寺では墓所を構える所は少ないのが現実です。そのため、日本一、大きい納骨堂も京都東山にあります。

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